「東洋文化」 87号 (2007年3月発行) 目次
特集 イスラーム思想の諸相
シリア語からアラビア語、そしてアラビア語からシリア語へ
高橋英海
12イマーム派ガイバ論におけるヒドル(ハディル)伝承の展開
吉田京子
4/10世紀イスマーイール派の位階制論におけるターミノロジー
─ラーズィーを中心として─
野元 晋
ハムザ書簡群に見るドゥルーズ派終末論の形成過程
菊地達也
シャハラズーリーによるスフラワルディー著『開示の書』註釈
─理知的魂に関する序論のテクスト校訂・翻訳・訳註─
小林春夫
ペルシア語タフスィール『神秘の開示』に見る神秘主義的表象世界
藤井守男
イブン・アラビー『叡智の宝石』注釈書の系譜 ─ザカリヤ章を中心にして─
竹下政孝
幸福と哲学者の営み─モッラー・サドラーの実体運動説の意味─
鎌田 繁
中国思想とイスラーム思想の境界線 ─劉智の「有」論─
仁子寿晴
『アラビアン・ナイト』原典講読事始 ─昭和前期におけるアラビア語研究の先達たち─
杉田英明
おわりに
鎌田 繁